狭小地にも建てられる3階建て木造住宅で木造の魅力を発信!
株式会社エッジ
代表取締役
秦 康展(はた やすのぶ)── 2024年03月号掲載
座右の銘は「何をするかではなく、何をしないかを決めること」。
スティーブ・ジョブズ氏の言葉から多大な感銘を受けたという。
『3階建て木造住宅』は沖縄との相性◎
── はじめに御社の概要について教えてください。
現在21人のスタッフで注文住宅を専門とした建設業をメインに、センチュリー21の加盟店として不動産の仲介を行っています。
南風原町の事務所に加えて名護市に工場を構えており、2拠点で本島全域を営業エリアとしています。
── 御社の経営方針についてお聞かせください。
「お客さまの目線の先にある最良の未来を、より良いものにしようとする姿勢を持ち続ける」ことを方針として掲げています。
弊社はプロの集団として『より良いもの』を追求し、お客さまに提案していきたいと考えています。
建築については、お客さまの要望と弊社が持つ実績や技術に基づいたご提案をしていますが、特徴の一つとして『コストダウン』『日頃のメンテナンス』『セキュリティ』といった観点から窓の少ない家を手掛けています。
また、県内では珍しい木造3階建ての住宅を提供しています。
── 近年は県内でも木造住宅が増えていますが、3階建てはほとんど聞いたことがありません。
木造と言えば平屋が主流ですが、那覇市を中心に地価が高騰している沖縄では、そもそもの土地を購入しづらいという現状。
2階建てにしてもやはり相応の広さが必要で、建売ならともかく、注文住宅となれば都市部での購入は難しくなります。
そこで弊社では『狭小地に建てられる3階建て住宅』を提案させていただいています。
── 沖縄の不動産事情にもマッチしているのですね!
最近では
「分譲住宅を建てたいが3戸建てるには広さが少し足りない」
「地価高騰のため、2つに分譲してもまだ高い」といったケースもあります。
弊社が提案する住宅は建具一つにもこだわり、幅4m以下でも十分な広さを感じられる造りが特長。
こういった悩みに対し、お客さまが持つ常識やイメージの一歩先の家造りを提案できればと考えています。
── まさにプロだからこそできる提案ですね。
こういった発想は私がもともと内地の出身だからあるのかもしれません。
沖縄ではまだ馴染みが薄いですが、私の出身地である京都や他の都心部では、この3階建て住宅は一つのスタイルとして普及しています。
近年は若年層を中心に木造2階建ても当たり前の選択肢として受け入れられており、3階建てというスタイルも今後、必然性をもって広まるのではないかと考えています。
── 階数が増えると台風や地震に対する強度が気になりますが…。
弊社では3階建て住宅用にタイダウン(ホールダウン金物)を土台から3Fの壁まで通し柱のように緊結させて、台風・地震対策を強化しています。
また、シロアリについても最新の防蟻処理を基礎を造る段階で施しており、現時点での被害はありません。
木造の『可能性』を発信する!
── 名護の工場とはどういった施設なのでしょうか。
こちらは県内で唯一の2×4(ツーバイフォー)工法のパネル工場になります。
2×4工法は耐震性の高さが特長ですが、床・壁・屋根の順番に施工することになり、建設中の雨が天敵。
パネル工場で製作することで雨仕舞いまでは早くなり効率化に繋がります。
── 実質的なコスト抑制にも繋がる。
そうですね、工場は他社にない強みだと思います。
また軽くて丈夫な海外産のエンジニアードウッド(強度加工を施した木質系材料)を使用している点も弊社の強み。
海外から直のルートを構築することでコストを抑えています。
── では、今後の展望についてお聞かせください。
県内でこれまでRC造や鉄骨造で造られていた建築物を木造で建てられるようにしたい。
その一環として今年中に木造3階建てアパートの建築を予定しており、ノウハウを構築していきたいですね。
── 木造アパートが実現できればアパート経営を考えられている方の選択肢も広がる。
木造でエレベーターを設置することも可能なので、オーナーさまに提案できるようになれたら。
RC造が5~60年の寿命と言われているなか木造はしっかりメンテナンスを行えば『100年住める家』も実現できると思います。
住宅や施設など様々な建築物を通して「これも木造でできるんだ」という気付きのきっかけを作り、弊社から沖縄の皆様へ木造の魅力を広めていきたいですね。
『こだわり派のニーズ』に応える!
── 最近のトレンドなどで感じることはありますか。
創業当時はシンプルなデザインの家造りを提案していましたが、お客さまのニーズに応えるためデザイン性の高い家造りにシフトしていきました。
その影響もあるのか、SNSで建材やキッチンなどを入念に調べている方が多く、私達でもほとんど聞いたことがないようなメーカーの名前を出されることがありました。
「オシャレな家に住みたい」という方の知識の貪欲さには圧倒されますが、弊社のニーズはそこにあると感じます。
── お客さまのこだわりをカタチにしていく。
お客さまも『感覚を分かってくれる業者さんに造ってほしい』と考えているのでは。
こういうこだわりの住宅をブランド化できれば、弊社のファンも増えていくのではと思います。
── 最後に秦代表のことについてお聞かせください。最近興味のあることなどはありますか。
親戚がウェイクサーフィンをやっていて興味が湧いています。
もともと子どもと楽しむ目的でジェットスキーとボートの免許を取ったのですが、もう乗らなくなってしまって(笑)。
せっかく沖縄にいるならマリンスポーツを楽しみたいですが、一人では面白くないしなぁ…と思っていたところで親戚がウェイクサーフィンをしているのを知って、「教えてくれ」と(笑)。
── マリンスポーツいいですね!本日はお忙しい中、ありがとうございました!
株式会社エッジ
- 所在地
沖縄県南風原町与那覇536番地3
- 営業時間
09:00~18:00
- 定休日
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株式会社GEMINI
比嘉 恵さん